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 和田のひとりごと 

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バットマン ビギンズ 2005/06/27

 バットマンはファンなので、もちろん観ました。『エクソシスト ビギンズ』がつまらなかったので、心配でしたが、やはりいまいちでした。
バットマンのトラウマを描き出して、正義のヒーロー誕生話につなげる構成なのですが、バットマン以前の主人公が柔術やら、空手やら、忍法やらを習得したり、億万長者の遺児であることもあって、 金にあかして弾丸を通さず、空を飛べるコスチュームを考えて手に入れる、というような話は少し白けるのです。
できるわけがない、やったら必ず死にます。
それならまだ、完全に人間力で動くのではない、スパイダーマンとかキャットウーマン、遠くスーパーマンの方がましなのですが、おそらく、これらと違いを出すために、考えたものと思われます。
モーガン・フリーマンが、コスチュームを作る科学者なのですが、「これが製品化されないのは、莫大な金がかかるからで、アメリカは兵士の命をそこまでとは考えていない」という下りがありました。
製作側はれっきとしたヒューマニズム発言と思っていわせているのでしょうが、うーん、そうなると、アメリカ以外の国の兵士の命はどうでもいい、ということでもありまして―…何ともアメリカミーイズム という気がしました。

そんなわけでこのバットマンはリメイクに失敗していると思いました。
まあ、わたしとしては、サイコの犯人「ペンギン」が出てきた『バットマン』が一番いいように思います。

それから渡辺謙の出番は最初の方の五分でした。ヒマラヤにいるダライ・ラマの悪バージョンです。
アメリカ人に化けているという設定で、その化けているアメリカ人はよく出てくるのですが、最期までアメリカ人の顔でした。
うーん、そんなものかと思いました。

それと、バットマンが面白くないのは、欲とか金とかの「巨悪」と闘うわけで、これはもう昔の話、時代劇の悪なのですね。
今は十五歳が両親を殺したり、どうしようもない兄を弟が惨殺したりで、酒薔薇、長崎の小学生の事件バージョンがだんだん卑近に なってきています。
こういう悪はバットマンでも、時代劇でも闘えない相手なのであります。