最近はビデオ三昧の日々です。
モーガン・フリーマンの心理分析官シリーズ『スパイダー』と、ニコール・キッドマンの出てくる全員が幽霊だという 異色ホラー『アザーズ』を見ました。
両方ともあくびが出ました。
モーガン・フリーマンの方は「多重人格殺人者」という原作を一部つくりかえているものと思われますが、原作の方 がまだましです―はじめからわかってしまう犯人に密着した構想が独創的ですから―。
わたしはサイコホラー大好き人間ですから、たいていのこの手のものを面白く見るのですがこれにはがっかりでした。
盛り上がりなし、フリーマンの魅力発揮されず、金ほしさの誘拐にサイコの犯人を共犯に加え、途中で罪を背負わせて殺すという真犯人の行動も月並み。こういう作品を作ってサイコ映画そのものの評判を落としてほしくないものだと怒り心頭です。
それからモーガン・フリーマンはいささか出過ぎです。
あのおもむきのある哲学者的な顔も、たくさん見過ぎているとゲップ、お腹いっぱいです。
それから『アザーズ』。これはホラーにひねった文芸作品ですね。
ニコール・キッドマンは最近アカデミー賞にノミネートされるなど、演技派女優として注目されはじめていますから、『アザーズ』はまさしく彼女の演技開眼ということになるのでしょう。
それがあまりにみえみえなので、話の面白くなさも手伝って「ニコール・キッドマンのファン以外はタダにしろ」コールを浴びせたくなります。
ただ、したしかに彼女は大変きれいですし神秘的でした。けれど同様の美人女優であったオードリー・ヘプバーンの『暗くなるまで待って』―映画史上に残る 傑作―に比べれば月とすっぽん。
Xファイルなら一話 で完璧に終わる話を二時間近くやってほしくありません。
